大阪府の吉村洋文知事は4日、大阪府庁で定例会見に出席。新型コロナウイルス感染防止のワクチン接種の義務化の議論について質問され「今時点の僕の考え方では、ワクチンを広げたから感染の急拡大が抑えられることはないと思っています。集団免疫が得られることもないのでは」と私見を述べた。
米ニューヨークなどで接種の義務化の動きが出ているが、吉村知事は「20代、30代の若い方が全員、ワクチンを受けるとやっぱり思えません。もちろん摂取を広げていくが、義務化しない限りは自由。外出自粛とか、私権制限すら、ようやらない今の日本の国会議員の判断レベルでは、ワクチン接種を義務化するなんて絶対無理だろう」と諦観交じりに話した。
一方で「重症化を予防する効果は非常に高いので、そこを重視する戦略を取るべき。65歳以上のワクチン接種がほぼ8割終わってますけど、今のところ高齢者の陽性者は極めて少ないし、重症者もほとんど出てない。もう陽性者数に一喜一憂するのではなく、どうやってこのウイルスと共存して行くのかに、かじを切っていくことが必要では。いつまでたっても緊急事態宣言だとか、百貨店(の営業)は止めないのか?とか、そんな議論になっちゃうから」とワクチン戦略の見直しを図るべきとした。
また、大阪府は国に対し、公認されたアストラゼネカ製のワクチンの割り当てに手を挙げたことを明かした。第1弾として35万回分で、希望する市町村に供給する予定。「予防効果90%以上のファイザー、モデルナを打ちたいけど打てないという方も多く、アストラゼネカで…という判断をされる方も出てくると思いう。選択肢は、ないよりあった方がいい。アストラゼネカの70%でも非常に高い予防効果がある」。アストラゼネカ製は、若年層でまれに使用者に血栓が生じる可能性があるが「それを踏まえて考えても、メリットの方が大きい。日本でも40歳以上限定で認証された」と“第3の矢”を歓迎した。
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