【NQNニューヨーク=横内理恵】3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=109円00~10銭で取引を終えた。米長期金利低下による日米金利差の縮小を手がかりに円買い・ドル売りが優勢だった。円は一時108円88銭と5月下旬以来の高値を付けた。
3日の米長期金利が一時1.15%まで低下した。米国では新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数(7日移動平均)が8万人台となり、今後も増えるとみられている。ニューヨーク市が3日にレストランやスポーツジムなどの屋内施設を利用する顧客に対してワクチンの接種証明を義務付けると発表するなど規制を強化する傾向も広がっている。コロナ感染拡大が米景気の減速につながると懸念された。
米金融緩和が長期化するとの見方も円を支えた。米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事が3日の講演で「雇用者数は依然として過去の水準を大きく下回っている」などと述べ、テーパリング(量的緩和の縮小)の議論を慎重に進める姿勢をにじませた。前日にはFRBのブレイナード理事もテーパリング開始決定は「9月のデータを待ちたい」と時間をかけて米経済動向を見極めたいとの意向を示していた。
円買いが一巡すると伸び悩んだ。米株式相場が反発し、低リスク通貨とされる円の重荷となった。この日の円の安値は109円18銭だった。
円は対ユーロで続伸し、前日比30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=129円35~45銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで小反落し、前日比0.0005ドル安い1ユーロ=1.1860~70ドルで終えた。主要通貨に対してドルが売られたが、欧州金利も低下基調でユーロの重荷となった。
ユーロの安値は1.1854ドル、高値は1.1892ドルだった。
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