
ホンダのユニークなミニバンを振り返る
ホンダは1990年代の初頭に、バブル崩壊の影響から深刻な経営危機に直面しました。ホンダのメインバンクが三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行)だったことから、当時の経済界では三菱自動車の傘下となるのではという噂話まで飛び出したほどです。 【画像】個性的すぎる! 真面目だけどおもしろいホンダのミニバンを見る(32枚) そんな危機を救った存在といえるのが1994年に発売された初代「オデッセイ」で、同社初のミニバンでした。
初代オデッセイはグローバル市場で販売することを目的とし、5代目「アコード」のプラットフォームをベースに開発され、セダンからの乗り換えでも違和感が少ないドライブフィールや、低床により広い室内空間を実現したことから大ヒットを記録。 追って発売された初代「ステップワゴン」のヒットもあり、ホンダの経営状態は一気に改善して危機を脱出しました。 そんなホンダの一時代を築いたオデッセイですが、近年はかつてのようなヒットに恵まれない状態もあってか、生産工場である狭山工場の閉鎖に伴い、2021年内で国内向けが生産終了となります。 初代オデッセイのヒットがあって、ホンダはこれまで数多くのミニバンを輩出してきましたが、そのなかにはユニークなモデルも存在。 そこで、歴代のホンダ製ミニバンのなかから、異色のモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●ラグレイト
前述のとおり初代オデッセイはグローバルカーとして北米でも販売されヒットしました。しかし、北米ではサイズ、パワーともにキャパシティ不足との声もあり、ホンダは1998年に北米専用モデルのオデッセイを発売。 カナダ工場で生産された北米版オデッセイは、日本でも1999年に「ラグレイト」として輸入販売されました。 外観は初代オデッセイのイメージを踏襲しながら、後部ドアはヒンジドアから両側電動スライドドアに改められており、後席の乗降性を高めています。 また、ボディサイズは全長5105mm×全幅1935mm×全高1740mmとかなりの巨体で、グレード構成はスタンダードと「エクスクルーシブ」の2タイプのみを設定。 両グレードとも7人乗りということもあり、ゆとりある室内空間を実現し、キャプテンシートの2列目は取り外しでき、3列目シートは床下収納式とするなど、用途に合わせたシートアレンジが可能でした。 搭載されたエンジンは最高出力205馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒VTECに、トランスミッションは4速ATのみという組み合わせです。 ラグレイトはライバル車に対抗するプレミアムミニバンとして発売されましたが、日本の住環境や道路環境ではさすがに大きすぎて販売は低迷。 2004年には後述する「エリシオン」の発売によって、ラグレイトの販売は終了しました。 なお、現在も北米専用モデルのオデッセイが販売されていますが、ボディサイズは全長5212mm×全幅1995mm×全高1735mmと、さらに巨大です。
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