5Gに対応しプロセッサやディスプレイが強化されたiPad Pro
新しいiPad Proは従来モデルとほぼ同じデザインのまま、5G対応やプロセッサなどの性能が強化されている。4月30日から予約を開始し、5月後半に発売予定。価格は11インチモデルが94,800円から、12.9インチモデルが129,800円から。それぞれ5つのストレージ容量とWi-Fiモデル・セルラーモデル、スペースグレイとシルバーのバリエーションモデルが用意される。
従来モデルでは12.9インチモデルと11インチモデルで大きさ以外に性能差はなかったが、今回のモデルは12.9インチモデルのみ、ミニLEDバックライトを採用した、より高品質なディスプレイを搭載する。これは1万個以上の小さなLEDを使ったバックライトで、2,596のゾーンごとに輝度を調整することで、コントラスト比が100万:1と大幅に向上している。
これはアップルの販売するプロ向けのディスプレイ、「Pro Display XDR」(582,780円〜)と同様の技術で、12.9インチiPad Proのディスプレイには「Liquid Retina XDRディスプレイ」という名称が与えられている。
12.9インチモデルの大きさは280.6×214.9×6.4mmで重さはWi-Fiモデルが682g、セルラーモデルが684g。前モデルに比べるとやや分厚くなり、約50gほど重たくなっている。そのため、一部のアクセサリー製品には互換性がない。
11インチモデルの大きさは247.6×178.5×5.9mmで重さはWi-Fiモデルが466g、セルラーモデルが468g。こちらは前モデルと同じサイズで、約5g軽量になっている。
従来のiPad ProはプロセッサーにiPhoneで採用されるAシリーズを強化したものを搭載していたが、今回のiPad ProはMacと同じM1チップを搭載する。これにより、前モデルに比べてCPUは50%、グラフィックは40%高速になっている。
なお、これまでのiPhone/iPadはシステムメモリーの容量が公表されていなかったが、今回のiPad Proは128/256/512GBモデルは「8GB RAM」、1TB/2TBモデルは「16GB RAM」と公表されている。ちなみに前モデルの11インチ(128GBモデル)は約6GBのシステムメモリーを搭載している。
外部接続ポートは前モデルと同様に形状はUSB Type-Cを採用するが、今回のモデルではThunderbolt/USB 4に対応し、より高速なデータ転送などが行なえるようになった。充電用のUSB Type-C電源アダプタも同梱される。
インカメラは超広角カメラとなった。ビデオ通話などで人物が歩き回っても、それを自動追従する「センターフレーム」(Center Stage)という機能が利用できる。従来同様、顔認証機能のFaceIDにも対応する。背面カメラの基本スペックは前モデルと変わらず、LiDARセンサも引き続き搭載されるほか、スマートHDRやビデオの拡張ダイナミックレンジなどの機能が強化されている。
セルラーモデルは新たに5Gにも対応した。北米モデルではミリ波にも対応するが、国内モデル(モデルA2459とA2461)はミリ波には非対応。5Gの対応バンドはn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n38、n40、n41、n66、n71、n77、n78、n79。nanoSIMカードスロットに加えeSIMも内蔵している。
アクセサリーとしては、トラックパッド付きのキーボードカバー「Magic Keyboard」に新たにホワイトカラーのものが追加されたが、こちらの製品は12.9インチモデルは今回発表された第5世代モデル向けで、以前のモデルでは利用できない。11インチモデル向けは従来モデルと互換性がある。Apple Pencilは前モデル同様、側面に貼り付ける第2世代のものに対応する
iPhone 12/12 miniには春の新色「パープル」が追加
iPhone 12/12 miniには新色の「パープル」が追加された。こちらは4月23日午後9時より予約受付を開始し、4月30日より販売を開始する。パープルの追加により、iPhone 12/12 miniのカラーバリエーションは全6色となる。なお、パープルのiPhone 12/12 miniはiOS 14.5を搭載するとされている。
アップル製品の「探す」ネットワークを利用できる忘れ物防止タグ「AirTag」
長らく噂となっていた、アップル製の忘れ物防止タグ「AirTag」も発表された。これはキーホルダーや財布、カバンなどに装着し、紛失時に場所を捜索するための小型デバイス。4月23日午後9時より予約受付を開始し、4月30日より販売を開始する。価格は1個3,800円、4個セットは12,800円となっている。
iPhone 11シリーズとiPhone 12シリーズが搭載する超広帯域無線(UWB)にも対応していて、iPhone 11/12シリーズから場所を捜索するときは、AirTagまでの距離や方向をiPhone上に表示できる。一般的な忘れ物防止タグ同様、Bluetoothでコマンドを送信し、音を鳴らしたり、持ち主から距離が離れたときに通知することもできる。
iPhone/iPad/Macなどの「探す」(Find My)と同様、AirTagはほかのユーザーのiPhone/iPadとBluetoothで通信し、所有者が近くになくても、誰かのiPhone/iPadが近くにあれば、インターネット経由で場所を検索することができる。こうしたやりとりは暗号化・匿名化されるので、所有者以外が追跡することはできない。見つけた人はNFC対応のスマートフォンで読み取ると、連絡先情報を確認できるようにも設定できる。
AirTagは直径31.9mm、厚さ8.0mmの円盤型で、重量は11g。直径や重さは500円硬貨(直径26.5mm、厚さ約1.8mm、重さ7.1g)よりちょっと大きい程度だが、厚みはiPhone 12シリーズ(厚さ7.4mm)よりも大きい。バッテリは交換式で、CR2032型のコイン型バッテリで約1年間稼働する。IP67等級の耐水性能を持つ。
本体にカラーバリエーションはないが、アップルのオンラインストアで購入する場合、背面に好きな文字(全角なら4文字まで)を刻印するカスタマイズサービスを無料で利用できる。また、さまざまな素材・デザインのアップル純正キーリングやHermèsのキーリング、サードパーティ製のホルダーも発売される。
iMacやApple TV 4Kも新製品が登場
このほかにもiMacとApple TV 4Kの新製品やPodcastの強化などが発表された。
新しいiMacはM1チップを搭載し、まったく新しいデザインを採用する。大きさは24インチモデルのみだが、iMacシリーズとしてはひさしぶりに、7色という豊富なカラーバリエーションが用意される。ほかのM1チップ搭載Mac同様に一部のiPadアプリが利用できる。価格は154,800円からで、4月30日に予約受付を開始し、発売は5月後半の予定。
Apple TV 4Kの新製品はA12チップを搭載し、処理能力が向上した。高フレームレートの4K HDR動画にも対応する。リモコンも変更され、従来のタッチパッドがタッチ対応のカーソルキーに変更された。また、ユーザーのiPhoneを使い、任意のテレビの特性を測定してカラーバランスを調整する機能も搭載された。新しいApple TV 4Kは32GBモデルは21,800円、64GBモデルが23,800円で4月30日に予約受付を開始し、発売は5月後半の予定。
従来からiPhoneやiPadが搭載しているPodcastアプリも強化され、デザインなどが変更されるほか、有料サブスクリプションサービスも導入されることが発表された。サブスクリプションは5月からの予定で、170の国や地域で提供される。新しいデザインを採用するPodcastアプリは、iOS 14.5に搭載される。
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