22日の米株式相場は上昇。米国債の利回り曲線はフラット化した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、債券購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)を近く開始する可能性が高いことを示唆した。
FRB議長、テーパリング11月開始の可能性指摘-22年半ば完了も (2)
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S&P500種株価指数は5営業日ぶりに反発し、7月以来の大幅高。中国恒大集団の債務問題に対する懸念が和らぐ中、米株式市場では朝方から買いが先行していた。
S&P500種は前日比1%高の4395.64。ダウ工業株30種平均は338.48ドル(1%)高の34258.32ドル。ナスダック総合指数も1%上昇。
米国債相場は高安まちまち。短期債が下落した一方、長期債は上昇し、利回り曲線はフラット化した。ニューヨーク時間午後4時36分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.30%。
FOMCが公表した最新の金利予測分布図(ドット・プロット)では、2022年末のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標は0.25%(予測中央値)と、前回予測の0.125%から引き上げられた。23年末も前回の予測を上回った。
Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当マネジングディレクター、マイク・ローウェンガート氏は、「一歩引いて見れば、FOMCのスタンスはなお緩和的だ。データで示唆されるように景気が堅調であるなら、当局が政策の正常化を望むのは理にかなっている」と指摘。「最近のボラティリティーを踏まえれば、テーパリング予測や来年の利上げの可能性について、投資家は景気回復が軌道に乗っていることへの信任票と捉えている可能性が高い」と述べた。
外国為替市場では、ドルが持ち直した。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は債券購入のテーパリングを来年半ばまでに終了するのが適切となり得ると示唆した。
FOMC声明の発表直後は、テーパリングの工程表が不明瞭だったことや、一部のタカ派姿勢が意識される中、相場が乱高下した。
FOMC声明:資産購入ペース減速が近く正当化され得る、進展続けば
ニューヨーク時間午後4時37分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ドルは対円で0.5%高の1ドル=109円79銭。ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.1692ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸。世界的なエネルギー需給の逼迫(ひっぱく)が見込まれる中、米原油在庫が2018年10月以来の低水準となったことを示す政府統計が材料視された。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前日比1.74ドル(2.5%)高の1バレル=72.23ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.83ドル高の76.19ドル。
金スポット相場はFOMC会合後に乱高下。いったんはドル下落を背景に上昇し、ニューヨーク時間午後2時過ぎには前日比で一時0.7%高となった。ただ、ドル指数が下げを埋めると、金スポットは上げを消した。
FOMC声明発表前に取引を終えたニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、ほぼ変わらずの1オンス=1778.80ドル。
原題: Stocks Gain, Treasuries Curve Flattens After Fed: Markets Wrap(抜粋)
Intermediate Treasuries Sag as Fed’s Powell Draws Taper Timeline(抜粋)
Dollar Rises as Powell Clarifies Taper Timing: Inside G-10(抜粋)
Oil Rises With Shrinking U.S. Supplies and Broader Market Gain(抜粋)
Gold Rises as Dollar Falls After Federal Reserve Meeting(抜粋)
Gold Steady as Traders Await Outcome of Fed Policy Meeting(抜粋)
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