[19日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。19日に公表された4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、政策担当者が米経済は連邦準備理事会(FRB)が掲げる目標の達成には程遠いとの見解で一致する一方、一部の政策担当者は債券買い入れプログラムの縮小に向けた将来的な討議を視野に入れていることが分かった。
議事要旨によると、数人の参加者は「FOMCが設定する目標に向けて経済の急速な進展が継続すれば、今後ある時点の会合で、資産買い入れペースの調整を巡る討議を開始することが適切になる可能性がある」と指摘した。
ただ、USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノージー氏は「(FOMC)参加者やFRBスタッフの間では、顕在化し始めているインフレ圧力は一時的にとどまり、2022年にかけて和らぐ可能性が高いという見方が引き続きある」と述べた。
主要株価3指数は大幅安で寄り付いた後、午前の取引でこの日の安値を付けた。その後、下げ幅を縮小したが、議事要旨の公表後再び売り圧力にさらされた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインやイーサが急落したこともリスクオフムードにつながった。中国の金融業界団体が、金融機関による暗号資産関連サービスの提供を禁止するなど規制を強化したことが売り材料となった。
ビットコインは一時30%、イーサは45%、それぞれ急落したが、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)とアーク・インベストのキャシー・ウッズCEOがビットコインへの支持を改めて表明したことで、午後には下げ幅を大きく縮小した。
仮想通貨交換業者のコインベース・グローバルや採掘業者のライオット・ブロックチェーン、マラソン・デジタル・ホールディングスはいずれも大幅安となった。
米取引所の合算出来高は107億株。直近20営業日の平均は106億株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.15対1の比率で上回った。ナスダックでは1.71対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33896.04 -164.62 -0.48 33945.81 33945.81 33473.80
前営業日終値 34060.66
ナスダック総合 13299.74 -3.90 -0.03 13078.19 13304.61 13072.23
前営業日終値 13303.64
S&P総合500種 4115.68 -12.15 -0.29 4098.45 4116.93 4061.41
前営業日終値 4127.83
ダウ輸送株20種 15562.65 -80.33 -0.51
ダウ公共株15種 896.69 -2.30 -0.26
フィラデルフィア半導体 2987.28 +58.13 +1.98
VIX指数 22.18 +0.84 +3.94
S&P一般消費財 1345.15 -10.13 -0.75
S&P素材 542.35 -8.49 -1.54
S&P工業 864.22 -5.06 -0.58
S&P主要消費財 722.35 -2.38 -0.33
S&P金融 617.45 -3.94 -0.63
S&P不動産 261.41 -1.10 -0.42
S&Pエネルギー 389.63 -10.09 -2.53
S&Pヘルスケア 1432.71 -2.06 -0.14
S&P通信サービス 247.74 +0.24 +0.10
S&P情報技術 2357.73 +7.76 +0.33
S&P公益事業 330.36 -0.57 -0.17
NYSE出来高 10.59億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 27945 - 25 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27935 - 35 大阪比
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