Thursday, July 1, 2021

NY商品、原油が続伸 一時76ドル台も時間外では伸び悩む 金は続伸 - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=横内理恵】1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前日比1.76ドル(2.4%)高の1バレル75.23ドルで取引を終えた。一時は76.22ドルと期近物として2018年10月以来、2年9カ月ぶりの高値を付けた。主要産油国が合意した協調減産の縮小幅が想定より小さく、需給が緩むとの懸念が薄れた。

ロイター通信が午後、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」が1日に開いた会合で、現行の日量580万バレル弱の減産規模を8~12月にかけて200万バレル縮小することで合意したようだと報じた。月40万バレルずつの減産縮小となる。市場では8月に50万バレル程度減らすとの予想が出ていた。

新型コロナウイルスワクチンの普及などで米欧の経済再開が進み、夏場にガソリンなどの消費量が大幅に増えるとみられる。米国の原油在庫は減少が続いている。OPECプラスの合意報道を受け、供給が需要増に追いつかなくなるとの見方が強まった。

取引終了後、サウジアラビアやロシアが基本合意した減産縮小規模にアラブ首長国連邦(UAE)が反対し、OPECプラスが決定を2日に持ち越したことが伝わった。報道を受けて減産縮小幅が拡大する可能性が意識され、引け後に原油相場は74ドル台に伸び悩んだ。

ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比5.2ドル(0.3%)高の1トロイオンス1776.8ドルで取引を終えた。2日発表の米雇用統計の内容次第で米長期金利や為替相場が大きく動く可能性があるとみて、持ち高調整目的の買いが入った。足元で外国為替市場でドルが強含み、ドルの代替投資先とされる金の売り持ちが積み上がっていた。

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