Friday, August 12, 2022

【米国市況】S&P500種、週間で今年最長の連続高-ドル133円台半ば - ブルームバーグ

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12日の米株式相場は上昇。インフレ減速の兆候を背景に、米金融当局が数十年ぶりの積極的な引き締めペースを近く緩め、ハードランディングを回避するかどうかが市場の焦点だった。

  ドル・円相場は上昇し、133円台半ば。一時は133円台後半まで上げる場面もあった。

  • 米国株は上昇、ハイテク主導-S&P500は週間で4週続伸
  • 米国債は高安まちまち、10年債利回り2.84%に低下
  • ドルほぼ全面高、133円台半ば-ドル指数は週間では下落
  • NY原油反落、市場はイラン核合意再建交渉など意識
  • NY金は反発、週間ベースでは4週連続の上昇

  S&P500種株価指数は前日比1.7%高の4280.15。週間ベースでは昨年11月以来の最長となる4週続伸。こうした株価持ち直しは弱気相場における一時的な上昇や、ショートカバー、あるいはヘッジの巻き戻しだとする懐疑的な見方も多い。

  この日は薄商いの中、テクノロジー株が上げを主導した。S&P500種は1月から6月にかけて下げた分の半分を取り戻し、いわゆるフィボナッチ・リトレースメントで半値戻しの水準を上回った。

  ダウ工業株30種平均は424.38ドル(1.3%)高の33761.05ドル。ナスダック総合指数は2.1%値上がり。

  相場上昇の持続可能性を見極める上では、今後数週間が重要になりそうだ。ミラー・タバクのマット・メイリー氏は非常に短期的なベースで株式は確かに買われ過ぎだとして、下落や横ばいの動きとなっても「最悪の展開というわけではない」と述べた。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズでSPDRアメリカス・リサーチ責任者を務めるマット・バルトリーニ氏は、「音楽はまだ続いている」と表現。「労働市場は引き続き堅調で、企業業績の伸びも明るい状況が続いている。従ってリセッション(景気後退)となっても、比較的浅い落ち込みになるだろう」と話した。

  米国債市場では短期債が下落。中長期債は上昇した。ミシガン大学消費者マインド指数が強い内容となったことなどが背景。ニューヨーク時間午後4時23分現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.25%。10年債利回りは5bp低下して2.84%。

米消費者マインド指数、3カ月ぶりの高水準に上昇-見通し改善で (2)

US stocks in longest weekly winning streak since November

S&P500種株価指数の週間騰落率

出所:ブルームバーグ

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対してほぼ全面高。ドル指数は5営業日ぶりに上昇した。米金融当局者からタカ派的な発言が聞かれた一方、インフレ圧力が落ち着きつつある兆しも意識された。ドル指数は週間ベースでは下落した。

  ドルは対円で続伸。欧州時間からの買いで、ニューヨーク時間の朝方には一時133円89銭を付ける場面もあった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対円で0.4%高の1ドル=133円51銭。ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.0259ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。週間ベースでは上昇した。投資家はこの冬の石油需要拡大と、イラン核合意再建交渉の両方を意識している。交渉妥結となればイラン産原油が市場に戻り、供給が増えることになる。

  イラン側は欧州連合(EU)が仲介役となってまとめた合意案について、一定の保証が得られれば受け入れは可能だとしている。

  原油相場はここ数日、強材料と弱材料が交錯して不安定な動きとなっていた。ただ、インフレ緩和で米金融当局が利上げペースを落とす可能性があるとの見方が、商品市場全般の支援材料となっている。

  CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「私は原油相場の上昇を見込んでいる」と語り、「米国内の需要の数字が改善している一方、現時点で多くのマイナスの需要調整を市場は織り込んでいる」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比2.25ドル(2.4%)安の1バレル=92.09ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.5ドル下げて98.15ドル。

  ニューヨーク金相場は反発。週間ベースでは4週連続の上昇となった。今週は米国のインフレ緩和を示唆する統計が2つ発表された。米金融当局者らは利上げ継続の姿勢を示しているが、引き締めペース減速の観測が金相場には追い風となった。

米CPIは予想以上に減速、エネルギー価格低下-利上げ圧力緩和 (3)

米PPI、7月は前月比0.5%低下-コロナ禍初期以来のマイナス (3)

  この日の金スポット価格は一時0.7%高の1オンス=1801.92ドルに上昇。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%高の1815.50ドルで引けた。

原題: Stocks Roar to Cap Longest Weekly Rally This Year: Markets Wrap(抜粋)

USTs Mixed, Curve Re-Flattens After Sentiment Data, Block Flow(抜粋)

Dollar Trims Weekly Loss as Focus on Data, Fed Path: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts Weekly Gain as Traders Weigh Demand Outlook, Iran Deal(抜粋)

Gold Pares Weekly Gain After Mixed Data on US Inflation Outlook(抜粋)

 

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