中国のアリババグループは17日開いた年次の投資家会議で、海外事業を成長させるとともに、国内で未開拓の15兆元(約267兆円)規模の地方の電子商取引市場に深く切り込んでいくことで事業を回復させる包括的な青写真を示した。
今後の成長けん引役としてクラウドテクノロジーも挙げた張勇最高経営責任者(CEO)らアリババ幹部のプレゼンテーションは、インターネット関連企業に対する中国当局の締め付けや個人消費鈍化、競争激化の中でも、進むべき道を認識していると示したい同社の意欲を浮き彫りにする。アリババは11月に2022年3月期通期の売上高見通しを引き下げ、長期成長見通しで投資家に不安を与えた。
アリババの通期売上高見通し、予想に届かず-締め付けや競争激化響く
一時は8600億ドル(約98兆円)とアジアの企業で最大の時価総額を誇ったアリババの株価は、そこから60%余り下落し、現在は酒造大手の貴州茅台酒や韓国のサムスン電子を下回っている。
来年4月に武衛最高財務責任者(CFO)の後任に就く徐宏氏はウェブキャストで、「当社は過去に、多数の局面で大きな困難に遭遇しては克服してきた」と発言。「今日も同様に、現在ある問題に実利的に対応しながら、長期視点を持つことで持続的かつ息の長い成長をもたらすことができると確信している」と述べた。
原題:
Alibaba Targets Growth Abroad, Rural China After Horrific 2021(抜粋)
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