フェイスブックとインスタグラムを運営する メタ・プラットフォームズの4-6月(第2四半期)決算は四半期ベースで初の減収となった。広告主が予算を減らしたことを理由に挙げた。
27日の 発表資料によると、4-6月の売上高は288億ドル(約3兆9300億円)。アナリスト予想平均の289億ドルに届かなかった。同社が示した7-9月(第3四半期)の見通しは260億-285億ドルで、これも市場予想の303億ドルを下回った。
メタは発表資料で「この見通しは4-6月を通じて経験した弱い広告需要環境が続いていることを反映している。このような環境は幅広い経済の不確実性によってもたらされていると考えられる」と指摘した。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)も電話会見で、「景気は下降局面入りしているようで、これはデジタル広告事業に幅広い影響をもたらす」とし、「状況は1四半期前より悪化したと見受けられる」と語った。
メタの株価は時間外取引で一時4.5%安となった。
メタのソーシャルネットワークのいずれか1つを利用した1日当たりアクティブユーザー数を示す「ファミリー・デーリー・アクティブ・ピープル(DAP)」は28億8000万人で、アナリスト予想平均の29億1000万人をわずかに下回った。
メタは大きな変化のさなかにあり、ザッカーバーグCEOはユーザーのつなぎ留めや若い世代の呼び込み、 バイトダンス(字節跳動)の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」への流出阻止に向けてさらなる努力を惜しまぬよう従業員を鼓舞しようとしている。メタはティックトックから発想を得た短い動画サービス「リール」をより多く自社アプリに投入し、動画を投稿した作成者への支払いを開始した。
また、ユーザーがフォローしていないソースからの新たな種類のコンテンツ提示に重点を置き、ソーシャルアプリのアルゴリズムにも大幅な変更を加えた。現在はフェイスブック利用者フィードにあるコンテンツの約15%は、ユーザーがフォローしていないアカウントからのもので、インスタグラムではその割合がもっと高い。メタはこの割合を来年末までに2倍強にすると表明した。ザッカーバーグ氏はこうした変更について、現時点で「当社事業の主要な変化の1つ」だと指摘した。
メタはメタバース分野への投資をなお続けている。ただ、カメラ付きスマートウオッチなど一部プロジェクトを棚上げするなど支出のペースは鈍化。拡張現実(AR)と仮想現実(VR)に特化した「リアリティ・ラボ」部門は、売上高がヘッドセット販売を中心に48%増の4億5200万ドルに達したが、損益は28億1000万ドルの赤字と、前年同期から損失が拡大した。
シェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)が9月に退社し、デービッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)が最高戦略責任者に、財務担当バイスプレジデントのスーザン・リー氏が新CFOにそれぞれ就任する。
原題: Meta Disappoints With Forecast Miss, First-Ever Revenue Drop (2)、 Meta Disappoints With Miss on Forecast, First-Ever Sales Decline(抜粋)
(4段落目以降にCEO発言などを追加して更新しま)
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