【フランクフルト=林英樹】ドイツ自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)は22日、ヘルベルト・ディース社長が9月1日付で退任すると発表した。ソフトウエアや電気自動車(EV)開発の遅れについて社内外から批判が出ており、事実上の更迭とみられる。後任は子会社である独ポルシェのオリバー・ブルーメ社長が就く。
ブルーメ氏は2015年からポルシェ社長を務めている。9月以降も引き続きポルシェ社長を務めながら、同社が今秋に検討している新規株式公開(IPO)も手がける予定だ。VWの監査役会は同日、ブルーメ氏について「グループを率い、顧客志向やブランドを強化するのにふさわしい」とコメントした。
またVW最高財務責任者(CFO)のアルノ・アントリッツ氏が最高執行責任者(COO)を兼務し、ブルーメ氏をサポートする体制も明らかになった。
VWは15年にディーゼル車での排ガス不正が発覚したのを機に、EV化に力を入れている。EVで大きく先行する米テスラを追撃するため、ソフトウエアや新しい車台の開発などを急いでいる。
ディース氏は18年4月、VWの社長に就任。アウディやポルシェなどグループ各社のソフトウエア開発を束ねた新会社を立ち上げるなど、VWの構造改革を進めたが、最近は開発の遅れなど組織運営の問題点を指摘されていた。市場からの評価が悪化したのに加え、社内の労働組合や監査役会からも手腕を疑問視する声が上がっていた。
からの記事と詳細 ( 独VW、ディース社長の退任発表 後任はポルシェ社長(写真=ロイター) - 日本経済新聞 )
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