四国電力送配電は8日、太陽光発電事業者に一時的な送電停止を求める「出力制御」を9日に実施すると発表した。四国では初となる。発電事業者から買い取る電力が需要を上回る可能性があるためだ。10日も続けて実施する可能性がある。
同社によると両日の四国地方は朝から広く好天に恵まれる見通しだが、週末のため停止している工場も多く電力需要は低くなると見込まれる。再稼働した伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に加えて太陽光による発電も増えれば需給バランスが崩れてしまう。このため、大規模停電(ブラックアウト)を防ぐために事業者に送電停止を求める。太陽光発電などによる出力264万キロワットのうち15万~41万キロワットを制御する。
対象は四国電力送配電の送配電網(四国4県と兵庫県・淡路島の南部)に接続する10キロワット以上の施設のうち約1万5000件。10キロワット未満を含めた全約15万6000件の約1割を占める。住宅に設けられるケースの多い10キロワット未満は対象外だ。【川原聖史】
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