ロシア政府は29日、ドル建て国債の元利払いについて通貨ドルで支払ったと発表した。これにより、5月上旬にも起きるとみられていた債務不履行(デフォルト)はいったんは避けられる見通しとなった。ロシアはこれまで約束と異なる自国通貨ルーブルで元利払いをしたと主張していたが、土壇場で態度を一転させた理由は何なのか。今後はどうなるのか。野村総合研究所でエグゼクティブ・エコノミストを務める木内登英氏に聞いた。
――ロシア政府がこのタイミングで元利払いをドルで行った理由をどう見ますか。
「5月4日までにドルで支払いをしなければ、世界の金融機関でつくる国際スワップデリバティブ協会(ISDA)による認定で、デフォルトになってしまう可能性が高まっていました。それを避けるために、手元にあるドルで払ったということでしょう。ただ、今回デフォルトを回避しても、違いはあまりないと思っています。すでにロシア国債の価値は大幅に下落していて、海外で国債を再び発行するのはすでに難しくなっているからです」
――国債がデフォルトすれば、ロシア企業が資金を集めるために発行する社債の価値も下がってしまうおそれもありますが、そういうリスクにも配慮したのでしょうか。
「あり得ると思います。国債が…
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