13日の米株式相場は反発。テクノロジー株を中心に買いが入った。インフレはピークに近い可能性があるとの観測を背景に、債券市場では米利上げに関する積極的な見方が後退している。地政学的リスクが続く中で、決算発表の開始も意識された。
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S&P500種株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比1.1%高の4446.59。ダウ工業株30種平均は344.23ドル(1%)高の34564.59ドル。ナスダック総合指数は2%上昇。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数も2%値上がり。
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時16分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.69%。金融政策決定の影響をより受けやすい2年債利回りは6bp低下の2.35%で、今週に入ってからの下げは約15bpとなった。
米2年債利回り、2.30%割れ-今週に入って20bp余り低下
オアンダのシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は「債券市場での売りが今のところ一巡したようにみえる中、米国株は持ち直している」と指摘。「米利上げ期待は今後数カ月に試されることになるだろう。地政学およびインフレのリスクを背景に、金融政策引き締めに関する積極的な見方は年内に後退を強いられると多くのトレーダーらが懸念している」と述べた。
外国為替市場ではドル指数が反落。今月初めての下げとなった。米国債と米国株の上昇が背景。カナダ銀行(中央銀行)の利上げを受けて、カナダ・ドルは値上がりした。
カナダ中銀、約20年ぶりの大幅利上げ-月内に量的引き締めも開始
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時17分現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=125円67銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.0885ドル。ドルは対カナダ・ドルで0.6%安の1ドル=1.2569カナダ・ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸し、1バレル=104ドルを上回った。中国でのロックダウン(都市封鎖)再導入を受け、国際エネルギー機関(IEA)は今年の世界石油需要見通しを下方修正したが、市場は世界的な供給不足を想定している。
IEA、今年の世界石油需要見通し下方修正-中国ロックダウンで
トータスのポートフォリオマネジャー、クイン・カイリー氏は市場では現時点で「需給の不均衡が見られる」とし、それが「価格の支えになるだろう」と分析した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、前日比3.65ドル(3.6%)高の1バレル=104.25ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は4.14ドル高の108.78ドル。
ニューヨーク金相場は続伸。スポット相場は4週間ぶり高値に接近した。この日発表された米生産者物価指数(PPI)がさらなるインフレを示したことを受け、米金融政策の引き締め軌道にこの統計がもたらす意味合いを意識する展開となった。
米生産者物価指数、3月は前年比11.2%上昇-過去最大の伸び (2)
米10年債利回りが低下したことで、金の投資妙味が相対的に高まったほか、ロシアのウクライナ侵攻でインフレ圧力が強まる中、価値保存手段としての金買いも入った。
スポット価格はニューヨーク時間午後2時38分現在、前日比0.6%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、0.4%高の1オンス=1984.70ドルで終了した。
原題: Stocks Climb as Bond Traders Dial Back Fed Wagers: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Steepen After Soft 30Y Sale; Block Trades Active(抜粋)
Dollar Falls Most Since March as Bonds, Shares Gain: Inside G-10(抜粋)
Oil Rises as Tight Supply Outweighs Bearish Demand Signals(抜粋)
Gold Rises Near a 4-Week High as Traders Weigh Fed Outlook, War(抜粋)
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