6日の米金融市場では株式と長期債が下落。この日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC) 議事要旨は、当局者がインフレ抑制に重点を置いていたことを浮き彫りにした。
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同議事要旨によれば、物価上昇圧力が和らがない場合には今後0.5ポイントの利上げが1回以上適切になり得るとの認識を「多く」の当局者が示した。大規模な保有資産を月額最大950億ドル(約11兆7600億円)のペースで縮小することも示唆された。
FOMC、月額最大950億ドルの保有資産縮小を示唆-議事要旨 (2)
S&P500種株価指数は前日比1%安の4481.15。ダウ工業株30種平均は144.67ドル(0.4%)安の34496.51ドル。ナスダック総合指数とナスダック100指数はそれぞれ2.2%安と、下げが目立った。
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時7分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.59%。一方で2年債の利回りは低下し、イールドカーブ(利回り曲線)がスティープ化した。 短期金融市場は議事要旨発表前の時点で、連邦準備制度理事会(FRB)が年内に225bpの追加利上げを実施するとの予想を織り込んでいた。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「経済成長と株式市場にマイナスの影響が及ぶとしても、金融当局は今後、かなり積極的な姿勢で臨むだろう」とリポートで指摘した。
外国為替市場ではドル指数が続伸。FOMC議事要旨の発表後、約3週間ぶりの高水準となる場面もあった。米国債イールドカーブのスティープ化や原油安を受け、資源国通貨は相対的に振るわなかった。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時7分現在、ドルは対円で0.1%高の1ドル=123円77銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.0897ドル。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続落。国際エネルギー機関(IEA)加盟国が石油備蓄から追加で 協調放出する方針が明らかになり、売りが膨らんだ。また、この日発表された米政府の週間統計では原油在庫の増加が示された。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は、前日比5.73ドル(5.6%)安の1バレル=96.23ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は5.57ドル安の101.07ドル。
アゲイン・キャピタルのジョン・キルダフ氏は、米国のみにとどまらない戦略石油備蓄の追加放出が、この日の弱気要因の一つだと指摘。現時点では、供給不安の一部が緩和していると述べた。
ニューヨーク金先物相場は続落。米金融当局がインフレ抑制のため、より速いペースで政策を引き締める可能性が意識された。米国債利回りの上昇が続いたことで、利子を生まない金の投資妙味が後退した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.2%安の1オンス=1923.10ドルで終了。
原題: Hawkish Fed Sinks Tech Shares; Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Hold Losses After March Fed Minutes; Curve Steepens(抜粋)
Dollar Maintains Broad Gains After FOMC Minutes: Inside G-10(抜粋)
Oil Selloff Accelerates as IEA Sets Coordinated Global Release(抜粋)
Gold Wavers as Traders Assess Fed Tightening Path, Inflation(抜粋)
からの記事と詳細 ( 【米国市況】株続落、米金融当局のタカ派的姿勢で-原油大幅続落 - ブルームバーグ )
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