11日の東京株式市場で日経平均株価は一進一退か。前日の米市場で半導体関連などハイテク株が上昇したのが支えになる半面、日本時間今夜に4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた様子見ムードも広がりそうだ。持ち高を一方向には傾けにくく、日経平均は2万6000~6300円程度での動きになりそうだ。
10日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は1%高と、4営業日ぶりに反発した。米長期金利の低下で高PER(株価収益率)のハイテク株の割高感が後退したとの見方から買い戻しが優勢だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.5%高となった。ダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比84ドル(0.3%)安の3万2160ドルと、連日で年初来安値を更新した。
東京市場でもハイテク株に買い戻しが入りそうだ。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが日本株の売りを促す半面、2万6000円を割るような場面では値ごろ感からの買いが入りやすいようだ。10日の日経平均も一時2万5773円まで下落したが、取引終了にかけては下げ幅を縮小するなど底堅さも見せた。もっとも、きょうは4月の米CPIでインフレの動向を確認する必要もあり、積極的な買いは控えられるだろう。
日本時間11日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は下落した。6月物は前日の清算値と比べ210円安い2万6060円で終えた。
きょうはトヨタ自動車に注目だ。13時台に3月期通期決算の発表を控える。供給網の混乱が続くなか、急速に進んだ円安・ドル高の恩恵をどれだけ今期見通しに織り込むか市場での関心は高い。
きょうは味の素、オリンパス、バンダイナムコホールディングスなどの決算発表もある。海外では4月の中国CPIなどの発表が予定されている。
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