2日の米株式相場は反発。下げた局面で押し目買いが入った。今週は米金融当局が20年ぶりの大幅利上げを行うと予想されており、荒い相場展開が見込まれる。
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4月に大幅下落を記録したS&P500種株価指数はこの日、一時1.7%安となる場面があったが、終盤の押し目買いで上昇に転じた。マイクロソフトやテスラの上昇により、大型テクノロジー銘柄で構成するナスダック100指数は他の主要株価指数をしのぐ上昇率を記録した。
S&P500種は前週末比0.6%高の4155.38。ダウ工業株30種平均は84.29ドル(0.3%)高の33061.50ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇。
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時8分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.98%。一時は2018年以降で初めて3%を上回った。
モルガン・スタンレーの米国株担当チーフストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏はリポートで、「株式市場は現在かなり売られ過ぎの状態にあり、明るい材料が出ればそれが何であっても、たちの悪いベアマーケットラリー(弱気相場の一時的な株高)につながる可能性がある」と指摘。「短期的にはいかなる可能性も排除できないが、現在の弱気相場が終了に程遠いということは明確にしておきたい」と記した。
米株の強気派、「釈明することが多くある」-モルガンSウィルソン氏
外国為替市場ではドル指数が反発。ドルは米国債利回りに連れる格好で上昇し、その他主要通貨の全てをアウトパフォームした。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時8分現在、ドルは対円で0.4%高の1ドル=130円20銭。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.0505ドル。
ユニオン・インベストメントのクリスティアン・コプフ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで3日、「ユーロ・ドルがパリティ(等価)に向かう可能性は十分ある」と語った。
ニューヨーク原油先物相場は反発。中国の厳格な新型コロナウイルス抑制策が同国燃料需要を損なうことへの警戒はあるものの、この日は石油製品の市場がけん引する形で値上がりした。
燃料市場で引き続き異例な需給タイトの兆候が示され、ディーゼル先物は5%近く急騰。ロシア産石油製品の排除で、欧州や中南米諸国は米国からの輸入への依存を強めており、燃料供給がタイトな状況となっている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前営業日比48セント(0.5%)高の1バレル=105.17ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は44セント高の107.58ドルで終えた。
ニューヨーク金相場は反落。ドルと米国債利回りの上昇を背景に、スポット相場は2月半ば以来の安値となった。市場では、積極的な米金融政策引き締めの観測が意識されている。
金スポット価格はニューヨーク時間午後3時40分現在、前営業日比1.8%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、2.5%安の1オンス=1863.60ドルで終了した。
原題: Dip Buyers Save the Day as Stocks Finish Higher: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Gains With Treasury Yields Ahead of Fed: Inside G-10(抜粋)
Oil Edged Higher Amid a Global Clamor for Refined Products(抜粋)
Gold Falls to 10-Week Low as Investors Weigh Fed Tightening(抜粋)
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