[17日 ロイター] - 米国株式市場は大幅上昇して取引を終えた。4月の小売売上高が好調で景気減速懸念を打ち消したことから、アップルやテスラなど大型成長株が上昇した。
S&P主要11業種のうち10業種が上昇。金融、素材、情報技術が上昇率上位を占めた。
商務省が発表した4月の小売売上高は前月比0.9%増加。供給面の改善を背景に自動車の購入や外食への支出が拡大した。
このところ下げていたマイクロソフトやアップル、テスラ、アマゾン・ドット・コムが2─5.1%上昇し、S&P総合500種とナスダック総合を押し上げた。
ディファイアンスETFのシルビア・ジャブロンスキー最高投資責任者は「投資家が買う傾向のある銘柄の大部分がこのところ売り込まれ、調整または弱気相場にある」とし、「投資家は安値で買う機会を探っており、きょうはその好機だった」との見方を示した。
S&P500銀行指数は3.8%高。著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイによる株式取得が明らかになったシティグループが8%近く上昇した。
ウォルマートは11.4%急落。利益率の低下を示唆し、通期利益見通しを下方修正したことが嫌気された。同社株の1日の下落率としては1987年以来の大きさとなった。
コストコ、ターゲット、ダラー・ツリーも0.8─3.2%安。
ユナイテッド航空ホールディングスは、今四半期の売上高見通しを引き上げたことを好感して7.9%上昇。デルタ航空、アメリカン航空、スピリット航空も買われた。
このほか、中国当局がテクノロジー業界への締め付けを緩めるとの期待から、米上場の中国株が上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.92対1の比率で上回った。ナスダックでも3.19対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は120億株。直近20営業日の平均は133億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32654.59 +431.17 +1.34 32427.00 32689.14 32308.15
前営業日終値 32223.42
ナスダック総合 11984.52 +321.73 +2.76 11905.57 11988.43 11754.28
前営業日終値 11662.79
S&P総合500種 4088.85 +80.84 +2.02 4052.00 4090.72 4033.93
前営業日終値 4008.01
ダウ輸送株20種 14787.91 +453.14 +3.16
ダウ公共株15種 1001.62 +7.82 +0.79
フィラデルフィア半導体 3066.50 +146.44 +5.02
VIX指数 26.10 -1.37 -4.99
S&P一般消費財 1193.30 +31.13 +2.68
S&P素材 531.63 +14.80 +2.86
S&P工業 802.83 +17.89 +2.28
S&P主要消費財 796.36 -9.28 -1.15
S&P金融 566.84 +14.86 +2.69
S&P不動産 270.18 +2.80 +1.05
S&Pエネルギー 635.50 +7.19 +1.14
S&Pヘルスケア 1528.58 +20.83 +1.38
S&P通信サービス 202.25 +3.62 +1.82
S&P情報技術 2422.23 +68.53 +2.91
S&P公益事業 366.41 +3.72 +1.02
NYSE出来高 10.68億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26845 + 215 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26825 + 195 大阪比
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