21日の米株式相場は続落。新型コロナウイルス禍で最初に市場が動揺した約2年前以来、最悪の週となった。一部の企業決算の弱さを受けて荒い値動きとなり、金利先高観が投資家を神経質にする中、ハイテク株が売りを浴びた。
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S&P500種株価指数はテクニカル上の節目である200日移動平均を、2020年より後では初めて下回って引けた。ハイテク株の比重が高いナスダック100種指数の下げが目立った。中でもネットフリックスは20%を超える値下がり。暗号資産(仮想通貨)全般に売りが続き、ビットコインも急落。一時3万8000ドルを割り込み、約5カ月ぶり安値を付けた。
S&P500種は前日比1.9%下げて4397.94。ダウ工業株30種平均は450.02ドル(1.3%)安の34265.37ドル。ナスダック総合指数は2.7%下落した。
月初からのボラティリティーは静まる兆しを見せていない。S&P500種は4日続落し、今週は5.7%安。祝日を含む週間ベースで20年3月以来の大幅安となった。規模3兆ドルを超えるオプションが最終取引を迎えたことも、相場の変動を増幅した。
TPWインベストメント・マネジメントの創業者で社長のジェイ・ペロスキー氏は、月曜が休場だったことに触れ「史上最長の短縮週だったように思う」と語る。「2週間を一つにまとめたような4日間だった」と振り返った。
米国債相場は上昇。朝方にまとまった買いが先物に入ったほか、終盤に株が売り込まれるにつれて国債が買われた。ショートの買い戻しが影響し、長期債が特に堅調。上昇局面ではオプションの弱気ポジションが手じまわれた。
ニューヨーク時間午後4時3分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.74%。一時は1.7315%に下げた。2-10年債、および5-30年債のスプレッドが縮小した。
外国為替市場では逃避先通貨が堅調。世界的に国債利回りが低下したことが背景にある。市場は米ロ間の緊張の高まりに身構えている。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ドルは対円で0.4%安の1ドル=113円67銭。一時は113円61銭まで下げ、1月14日以来の安値を付けた。ユーロは対ドルで0.3%高い1ユーロ=1.1343ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続落。株式相場に加え、銅などの素材価格の下落につれて売りが優勢となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は、前日比41セント(0.5%)安の1バレル=85.14ドルで終了した。週間では5週連続高となった。ロンドンICEの北海ブレント3月限は前日比49セント安の87.89ドル。
ニューヨーク金先物相場は大幅安。米インフレ連動国債と利付き国債の利回り差が縮小し、売りが膨らんだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.6%安の1オンス=1834.10ドルで終了した。ただ、週間では2週連続で上昇した。
原題: Tech Selloff Leads Stocks Lower; Bitcoin Sinks: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally and Yield Curve Flattens as Stocks Extend Rout(抜粋)
Haven Currencies Gain as Global Bond Yields Decline: Inside G-10(抜粋)
Oil Caps Fifth Weekly Gain After Touching Its Highest Since 2014(抜粋)
Gold Set for Second Weekly Gain With Inflation, Dollar in Focus(抜粋)
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