Thursday, January 27, 2022

ソフトバンクGのクラウレCOOは今後数週間に退社計画-関係者 - ブルームバーグ

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ソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)は、自身の報酬や権限を巡って創業者の孫正義社長と衝突し、退社の準備をしている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  クラウレ氏は2018年にCOOに昇格。以前にも辞任の考えを明らかにしたが、実際の行動には移さなかった。関係者の1人は、今回の交渉は進展しており、同COOが今後数週間に退社を計画していると述べた。

  ソフトバンクGはコメントを控えた。

House Communications Subcommittee Hearing Examining The T-Mobile And Sprint Merger

マルセロ・クラウレCOO(2019年2月)

Source: Bloomberg

  クラウレ氏(51)は創業した携帯端末卸売会社の過半数株式を、13年にソフトバンクGに売却することで合意。その後、孫社長の右腕として多額の報酬を得てきた。直近の会計年度でも同社幹部の中で2番目に報酬額が多かったが、これまでにも収入と権限の拡大をしばしば要求している。

  クラウレ氏はここ数カ月に、ソフトバンクGに対する自身の貢献を訴えて最大10億ドル(約1150億円)の報酬を要求。グループが傘下に抱えていた米携帯電話サービス会社スプリントの経営立て直しと売却、不振にあえいでいたシェアオフィス会社ウィーワークの上場などを自身の功績と主張している。

  同氏の下で運営されている中南米投資ファンドのスピンオフ(分離・独立)も提唱していると、ブルームバーグ・ニュースは昨年報じた。事情に詳しい関係者が当時語ったところによれば、スピンオフによって事業が強化され、ソフトバンクGに価値を生み出し、自身の報酬を増やすことにもつながると考えている。

SoftBank Drops After Record Profit Fails to Impress Investors

孫正義社長(2018年7月)

Source: Bloomberg

  一方、孫氏はスピンオフがソフトバンクGの株主にほとんど利益をもたらさない上に、経営やガバナンスを複雑化するとみて、この件で意見が分かれているという。  

原題:

SoftBank COO Plans to Leave After Clash Over Compensation (1)(抜粋)

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