Wednesday, January 5, 2022

米連邦準備制度、漸進主義を放棄-利上げと量的引き締めに緊急性 - ブルームバーグ

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米連邦準備制度は高インフレと完全雇用に近い経済の過熱予防のため、前回の引き締めサイクルよりも迅速に行動する準備をしている。

  既にインフレ率が高い状態で潜在成長率を上回る拡大がさらに1年続く見通しや金融当局のバランスシートが長期金利を抑えている状況を考慮すれば、速いペースの政策金利正常化が妥当となるかもしれないとの見方を、昨年12月14、15両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が示した。  

Fed policy makers debate timing, scope of balance-sheet reductions

  当局は8兆8000億ドル(約1020兆円)のバランスシート圧縮のタイミングについて、過去の事例よりも利上げ開始時期に近くなる可能性が高いとした。

  インフレとの闘いにおける一段と積極的な姿勢への転換は、緊急性と敏しょう性への一歩であり、当局が物価高騰に対する制御力を失いつつあるとの市場認識を払拭(ふっしょく)する取り組みでもある。

  当局がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数は昨年11月に前年同月比5.7%上昇と9カ月連続で2%の物価目標を上回り、サプライチェーンの問題が解決するに伴い物価圧力が緩和するとの当局見通しは打ち砕かれた。

U.S. personal consumption stalls as prices surge

  一方、7日に発表される12月の失業率は4.1%と、新型コロナウイルス禍での最低更新まで改善したと見込まれており、当局が最大限の雇用と見なす水準に近い。

  TDセキュリティーズの金利戦略グローバル責任者、プリヤ・ミスラ氏は「今回の出口戦略は違う。その理由はインフレであり完全雇用が近いことだと当局は伝えている」と解説した。

  金融市場はFOMC議事要旨を決定的にタカ派的と解釈した。5日のS&P500種株価指数は1.9%下落、10年物米国債利回りは一時1.71%に達した。市場が織り込む3月利上げ確率は約80%に上昇した。

  過去20年の米引き締めサイクルは漸進的で予測可能だった。金融危機後は世界経済の低迷と超低インフレ、雇用創出なき回復の中で金融当局はゆっくり引き締めを開始した。それでも、2018年までには年4回の利上げという安定的なペースになっていた。

Headwinds Mounting For World Economy Into Final Stretch of 2021

ワシントンのFRB本部

Photographer: Samuel Corum/Bloomberg

  連邦準備制度理事会(FRB)金融政策局長を務めたビンセント・ラインハート氏は、市場は「周知徹底された0.25ポイントずつの非常に予測可能な」利上げサイクルに慣れているが、「今は追い付く必要があるため、当局は機敏さを示したがっている」と指摘した。

  これは完全にコミットすることはなくても、2会合連続の利上げもあり得ると示唆する可能性を意味すると述べた。  

  昨年12月のFOMCの金利予測分布図(ドット・プロット)中央値は22年に3回の0.25ポイント利上げ見通しを示したが、ブルームバーグ・エコノミクスが開発した公式は「予想される金利の道筋は、下方よりも上方に修正される可能性が高いことを強く示唆している」と、元FRBエコノミストで現在はブルームバーグの米経済調査ディレクター、デービッド・ウィルコックス氏が5日のリポートで分析した。

The Fed's New Dot Plot

 

  10年代の前回利上げサイクルでは利上げ開始からバランスシート圧縮までに約2年の期間があった。しかし最新の議事要旨では、利上げ開始後の「比較的早い時期に、連邦準備制度のバランスシートの規模を縮小し始めることが適切になり得る」との一部当局者の認識が示された。

原題:

Fed Leaves Gradualism Behind With Urgency on Rates, Assets(抜粋)

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