米国のインフレ圧力が1月に引き続き強まったことが今週発表の統計で示されると予測されている。そのため、米金融当局による来月の利上げは自動的に実施される可能性が強い。
ブルームバーグのエコノミスト調査の予想中央値によれば、1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.3%上昇と、前年比での伸びが1982年前半以来の大きさになったと見込まれている。変動の大きいエネルギーと食品を除くコアCPIは5.9%上昇の見通し。
先週発表の1月の米雇用統計では、労働市場の 勢いの強さと賃金の伸び加速が示され、米金融当局が一段と積極的に利上げするとの観測が高まった。
今週発言が予定されている米金融当局者はクリーブランド連銀のメスター総裁と連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事で、両氏は共に9日に発言する。メスター氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持つ。ボウマン氏はパウエルFRB議長の1月26日の記者会見後、初めて公の場で発言する理事となる。
上院銀行委員会は15日、パウエル議長の再任と、ブレイナード理事の副議長就任を巡る採決を行う予定。また、バイデン大統領が銀行監督担当副議長に指名したサラ・ブルーム・ラスキン氏、理事候補のリサ・クック氏とフィリップ・ジェファーソン氏についても同日に採決が予定されている。5人全員が上院本会議の承認が必要となる。
原題:
U.S. Inflation Is Probably About to Spike Yet Again: Eco Week (抜粋)
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