Saturday, February 5, 2022

原油価格が高騰、世界の需要低下せず、生産は低下…中東の情勢不安が世界に波及 - Business Journal

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原油価格が高騰、世界の需要低下せず、生産は低下…中東の情勢不安が世界に波及の画像1
「gettyimages」より

 OPECとロシアなどの大産油国で構成されるOPECプラスは2月2日、3月も現行の増産ペース(日量40万バレル)を維持することで合意した。一段の増産を呼びかけていた米国などの要請に応えなかったことから、米WTI原油先物価格は3日、7年4カ月ぶりに1バレル=90ドル台となった。

 新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)の感染が世界規模で拡大しているが、原油需要への打撃は限定的だとの理解が定着している。OPECプラスは「今年の世界の原油需要の伸びが日量420万バレルになる」との予測を維持し、今年後半にパンデミック前の水準に回復すると見込んでいる。

 一方、供給面では不確実性が高まっている。主要産油国の生産量が目標に達しない状況が続いているからだ。昨年12月のOPECプラス全体の原油生産量は目標に対し日量約90万バレル不足した。OPECプラスは協調減産を開始して以降、生産量が目標を上回った月はわずかだったこともわかってきており(2月3日付日本経済新聞)、「OPECプラスは増産目標を履行できない」との認識が広がっている。

 ナイジェリアなどアフリカの産油国で投資不足により生産が停滞していることに加え、大産油国であるロシアも増産余力がなくなりつつあるようだ。原油価格が1バレル=90ドル台に乗せても、世界の原油需要が減退する兆しが見えてこない。「90ドルは始まりにすぎない」と言わんばかりの勢いだ。 

「世界中の原油タンクの底が見えてきている」

 原油市場では次の買い材料が浮上している。国際エネルギー機関(IEA)によれば、経済協力開発機構(OECD)加盟国の昨年11月の原油在庫は7年ぶりの低水準となり、翌12月にはさらに減少する見込みだ。「世界中の原油タンクの底が見えてきている」との印象が強まっており、これを補充しようとする動きが原油価格を1バレル=100ドルに上昇させる可能性があるとの見方が有力になりつつある(2月1日付ロイター)。

 原油価格が直近で1バレル=100ドル台だったのは2014年だ。当時は高油価のおかげで米国のシェールオイルの生産が急増したことで、原油価格は鎮静化した。だが足元の米国の原油生産量は日量1150万バレルとコロナ禍前の水準に遠く及ばない。今年に入ってからの原油高で米国のガソリン価格は5週連続で上昇し、昨年10月以来の高水準となっている(1ガロン=3.3ドル台)。バイデン政権は1月下旬までに戦略石油備蓄から約4000万バレルの原油を放出したものの、原油高を抑制する効果をまったく発揮できていない。

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