Tuesday, February 22, 2022

NYダウ続落、482ドル安 原油は一時99ドルに - 日本経済新聞

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【ニューヨーク=宮本岳則】22日の米株式市場ではリスク回避の動きが広がった。ダウ工業株30種平均は4営業日続落し、下げ幅は一時700ドルを超えた。一方、ロンドン市場の北海ブレント原油先物の期近物は、22日に1バレル99ドル台まで上昇し、2014年9月以来の高値を付ける場面があった。市場参加者はウクライナ情勢の緊迫を受けて、世界経済や金融政策への影響を見極めようとしている。

米株式市場は欧州株安の流れを引き継ぎ、朝方から売り優勢で始まった。米東部時間午後のバイデン米大統領の演説を受けて、いったん下げ幅を縮める場面もあった。バイデン氏が外交による解決に意欲を示したことで、先行き警戒感がやや和らいだ。もっとも買い戻しは長く続かず、ダウ平均は前週末比482ドル57セント(1.41%)安の3万3596ドル61セントで終えた。

機関投資家が重視するS&P500種株価指数は1月高値からの下落率が10%を超え、「調整局面」に入った。調整局面に入ると相場停滞がしばらく続きやすい。米株の相場変動率を示す「VIX指数」は、先行き警戒水準の28台まで上昇した。インフレ動向や金融政策を巡って「市場はすでに緊張状態にあった」(インスティネットの株式トレーダー、フランク・カッペレリ氏)。ウクライナ情勢の緊迫を受けて、投資家の不安は増幅されている。

ロシアのプーチン大統領が21日、ウクライナ東部の一部の独立を承認したことで警戒感は一段と高まっている。米サスケハナ・ファイナンシャル・グループのデリバティブ戦略共同責任者、クリストファー・マーフィー氏によると「売られすぎ」とみて目先の反発に賭けるトレーダーがいる一方、「市場はウクライナ危機のエスカレーションを過小評価している」との声もある。

ロンドンに続き、ニューヨーク市場でも原油価格が上昇した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前営業日に比べ1.28ドル高い1バレル92.35ドルで取引を終えた。22日未明の時間外取引では一時1バレル96.00ドルと期近物として2014年8月以来の高値を付けた。ロシアからの原油や天然ガス供給が滞りかねないとの見方が広がった。

天然ガスや農産物の価格も上昇した。JPモルガンのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は22日の顧客向けメモで「原油やガス、穀物、金属などの貿易が途絶える可能性は、投資や実体経済にとって大きなリスク」と指摘した。22年の経済成長シナリオは維持したものの、株価下落による損失リスクを軽減するため、値上がりの見込める商品やエネルギー関連の組み入れを勧めた。

ニューヨーク債券市場では「質への逃避」で安全資産とされる米国債が買われた。長期金利の指標となる10年国債利回りは早朝の取引で一時、1.84%まで低下(債券価格は上昇)する場面があった。もっとも買いは続かず、前日比0.03%低い1.93%で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は3月の会合で利上げを決めるとみられており、金利の先高観は根強い。

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