【NQNニューヨーク=張間正義】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は5営業日ぶりに反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の3月物は前日比3.39ドル（3.6%）安の1バレル92.07ドルで取引を終えた。ウクライナ侵攻の構えを見せていたロシアが軍隊の一部を撤収させると発表した。同国からの原油や天然ガスの供給が途絶え、需給が逼迫するとの懸念が後退した。
ロシア国防省は15日、ウクライナ周辺での軍事演習を終え、同日から一部で撤収を開始すると発表した。ロシアのプーチン大統領は欧州の安保について「協議を続けていく用意がある」と述べ、今後も撤収を続けるかは「状況次第」と説明した。ロシア軍が撤収を続ければ「WTIは最大20ドル程度下落する可能性がある」（プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏）との声があった。
ニューヨーク金先物相場は8営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である4月物は前日比13.2ドル（0.7%）安の1トロイオンス1856.2ドルで取引を終えた。前日までウクライナ情勢の緊迫化を警戒し、相対的な安全資産とされる金は買いが続いていた。この日は地政学リスクが和らぎ、利益確定売りが出た。
からの記事と詳細 ( NY商品、原油が反落 ロシア軍撤収なら「WTIは20ドル下落も」 金も下落 - 日本経済新聞 )
https://ift.tt/KFpIhUd
ビジネス
0 Comments:
Post a Comment