Monday, February 7, 2022

札幌駅発着の列車 8日も始発から運転見合わせ|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

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JR北海道は、除雪が追いつかないなどとして8日も始発から札幌駅を発着する列車を運休させると発表しました。小樽から新千歳空港の間について優先して作業を進めているものの、今のところ運転再開のメドは立っていないということです。

JR北海道の発表によりますと、5日から6日にかけて札幌市を中心に急速に雪が降り積もった影響で、除雪が追いつかなくなったうえ、駅の構内で線路を切り替える「ポイント」が動かなくなる事態が多発したということです。
さらにこの影響で動けなくなった多くの車両が、駅に留め置かれたままになっているということです。
JRでは、運転再開のためには除雪を進めるだけでなく、留め置かれた車両を基地に収容するなど多くの作業が残っているとして、8日も始発から札幌駅を発着する列車を運休させることを決めました。
JRでは、利用客が多い小樽から新千歳空港の間についてできるだけ早期の運転再開を目指し優先して作業を進めているものの、今のところメドは立っていないということです。
JRは、大雪が予想される場合、事前に列車を運休させて基地などに待避させますが、今回は短期間で想定を上回るほどの激しい雪が降ったため、対応が間に合わなかったとしています。
JR北海道の宮越宏幸鉄道事業本部長は8日以降の運転について「計画を進めないと分からない。迷惑をかける範囲は小さくしたいが、今のところ見通しは立っていない。作業を進めながら、先が見えた段階で説明する」と述べました。

【大規模運休の原因は】
7日、札幌駅を発着するすべての列車を運休させたことについて、JR北海道は、駅の構内を中心に除雪作業に時間がかかっていることが原因だとしています。
線路上の雪は、専用の車両を走らせて取り除きますが、6日は積もった雪がきわめて多く、車両が前に進みにくくなっているほか、線路脇に積み上がった雪の処理も追いついていないということです。
さらに札幌駅や苗穂駅などの構内に設けられた、線路を切り替える「ポイント」に雪が詰まって動かなくなっていることも時間がかかる要因になっています。
その上、6日は短い間に降った雪で動けなくなった列車もあり、除雪に手間がかかっていることも影響しているということです。
JR北海道によりますと、大雪の影響で札幌駅を発着するすべての列車が運休するのは、過去10年間で初めてだということです。

【終日運休に戸惑いや心配の声】
記録的な大雪でJR北海道がすべての列車を終日、運休していることについて、札幌駅前では、戸惑いや心配の声が聞かれました。
空港に向かう予定だった大学4年生の男子学生は「止まっていることを知らず、飛行機に間に合いません。バスも止まっているので、今からどうしようかという状況です。仕方ないと思いますが、空港まではなんとか行かせてほしいです。改札の目の前で知って問い合わせたのですが便の変更もできず、かなりショックです。泊まるところもまた探さないといけない」と話していました。
また、札幌市内の会社に勤める27歳の男性は「運休の影響で職場の人が20人くらい休んでいた。みんな大変な思いをしているので、早く運転を再開してほしい」と話していました。
札幌市内に住む58歳の男性は「札幌生まれだが、こんな大雪は初めて見た。この雪だからしょうがないと思うが、道路も鉄道ももう少しライフラインをしっかりしてほしい。困っている人がたくさんいると思うので、早く除雪してほしい」と話していました。

【JRの除雪態勢】
JR北海道は、冬の鉄道施設の除雪作業を「専用の車両」と「人の力」で行っています。
線路上に積もった雪は、主に専用の車両を使って線路脇に押しのけ、建設用大型機械などを使いながら搬出します。
一方、線路を切り替える「ポイント」の周辺や駅のホーム、屋根の上などに積もった雪は機械で取り除くことができないため、人の力で除雪します。
多くの人の力を必要とすることから、JRは、道内各地の駅で1日あたり、総勢、およそ1100人が除雪作業を行っています。
除雪など冬の間にかかる経費は、例年およそ60億円に上っているものの、JR北海道は安全を確保するためには欠かせないとして態勢は維持しているということです。

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