Thursday, March 10, 2022

IMF、ロシアのデフォルトはもはや起こりそうもない事態でない - ブルームバーグ

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国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、ロシアのデフォルト(債務不履行)がもはや「起こりそうもない事態」ではないと述べた。

  専務理事は記者団に対し、「ロシアは資金がないわけではなく、それを使うことができない」と指摘。ウクライナ侵攻に対する前例のない制裁措置でロシアはIMFの特別引き出し権(SDR)の通貨への交換が難しくなると語った。

  フィッチ・レーティングスは今週、ウクライナ侵攻を受けて導入された制裁措置の結果、ロシアのソブリン債のデフォルトが「差し迫っている」との見解を示した。ロシア国債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の取引は急増し、1年以内のデフォルト確率を71%、5年以内では81%と示唆している。

  ロシアのプーチン大統領が政府と同国企業の外貨建て債務についてルーブルで返済することを認める法令に署名したことから、投資家やトレーダーは、ロシアがそうした場合にCDSが決済されるかどうか注目している。

  ロシアは今月16日にドル建て債で1億1700万ドル(約136億円)相当の利払い日を迎えるが、現地通貨で支払われればCDSの決済の引き金となる可能性がある。

原題:

IMF No Longer Sees Russian Debt Default as an Improbable Event(抜粋)

(フィッチの見解やCDS取引などを追加して更新します)

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