Saturday, March 26, 2022

SMBC日興証券の相場操縦、監視委の照会後も不正継続…幹部が動向に注意促す発言も - 読売新聞オンライン

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 SMBC日興証券(東京)の幹部らによる相場操縦事件で、同社が2020年10月に証券取引等監視委員会から株取引の不審点について照会を受けた後も不正取引を継続していたことがわかった。金融商品取引法違反容疑で逮捕された副社長の佐藤俊弘容疑者(59)も照会を把握し、担当幹部は監視委の動向に注意するよう発言していたという。東京地検特捜部は、佐藤容疑者らが違法性を認識しながら是正しなかったとみている。

 関係者によると、監視委は20年10月、SMBC日興が大株主から保有株式を買い取り、投資家に転売する「ブロックオファー取引」を巡り、対象銘柄の株価の値動きに不審な点があることを把握。社内で取引の監視や審査を行う「売買管理部」に事実関係の確認や記録の提出などを求めた。

 売買管理部は、株の売買を取り扱う「エクイティ本部」の元部長山田誠被告(44)(金商法違反で起訴)にヒアリングを実施。山田被告は特定銘柄に入れた大量の買い注文が株価下落を防ぐためだったと認めたが、その後も複数銘柄のブロックオファー取引で、同様の買い注文を継続していたという。

 副社長として同本部の業務全般を統括していた佐藤容疑者も、監視委の照会について報告を受け、把握していた。だが、昨年4月には東証1部上場の製薬会社の株式を巡り、山田被告に対して株価下落を防ぐ買い支えの実施を事前に了承するなどしていたという。

 佐藤容疑者は、この製薬会社株について山田被告と共謀し、自社資金で大量の買い注文を入れ、不正に株価を維持した疑いで24日に逮捕された。

 佐藤容疑者は特捜部の調べに対し、「違法だという認識はなかった」と容疑を否認。山田被告は「特定の銘柄に大量の買い注文は入れたが、違法な行為ではない」と供述しているという。

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