【NQNニューヨーク=古江敦子】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続伸し、前日比599ドル10セント(1.8%)高の3万3544ドル34セントで終えた。原油先物相場が連日で大幅に下落し、インフレ懸念が和らいだ。消費関連株や、足元で下げがきつかったハイテク株など幅広い銘柄が買われた。
米原油先物は一時、前日比9%安の1バレル93.53ドルを付け、ウクライナ紛争が始まる前の水準に下落した。朝方発表の2月の米卸売物価指数は前月比0.8%上昇と上昇率は前月(1.2%)から低下した。市場では「インフレのピークアウトが意識され、消費が冷え込むとの観測が後退した」(CFRAのサム・ストーバル氏)との指摘があった。
消費関連株が買われ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが4%高、ホームセンターのホーム・デポが3%高とダウ平均の上昇をけん引した。原油高による原材料費の上昇が警戒されていた日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も大幅高。前日まで長期金利の上昇を警戒して売られていたハイテク株が買い直され、ソフトウエアのマイクロソフトが4%高、スマートフォンのアップルが3%高で終えた。
米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を16日に発表する。2018年12月以来の利上げ決定が確実視されている。市場では「FRBのタカ派姿勢を織り込んで相場は下げてきたため、持ち高調整の買いが入った」(ナショナル・セキュリティーズのアート・ホーガン氏)との声が聞かれた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比367.401ポイント(2.9%)高の1万2948.621で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや電気自動車のテスラなど主力株が総じて上げた。エヌビディアが8%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が7%上げるなど半導体株の上げも目立った。
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