【NQNニューヨーク=川内資子】16日の米株式相場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時40分現在は前日比447ドル19セント高の3万3991ドル53セントで推移している。ウクライナとロシアの停戦交渉や中国政府による景気刺激策への期待が強まり、景気敏感株を中心に買いが優勢となっている。
ウクライナのゼレンスキー大統領が16日のビデオ演説で、ロシアとの停戦に向けた対話について「交渉に現実味が出てきた」と述べた。ロシアのラブロフ外相も同日、ロシアメディアに「妥協に達する兆しがある」と述べ、停戦交渉が前進している可能性が意識された。
中国政府が景気対策や米中の企業会計監査を巡る対立の解決に向けて動いていると、中国の新華社通信が16日報じた。新型コロナウイルスの感染再拡大で中国経済への懸念が強まっていただけに、16日の上海株式相場の大幅反発を受けて米市場では投資家の不安心理がやや和らいだ。
中国売上高比率が高いスポーツ用品のナイキが大幅高。アナリストが強気な評価をした航空機のボーイングも買われている。JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどの金融株、クレジットカードのビザ、化学のダウなど景気敏感株の上げが目立つ。ハイテク株も買われ、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやソフトウエアのマイクロソフトが高い。
ダウ平均の構成銘柄以外では、米国市場での上場廃止への懸念からこのところ大きく売られていた中国企業の米預託証券(ADR)が急伸している。
米東部時間の午後2時には米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。2018年12月以来の利上げを決める見通しだ。
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